テーブルマナーを習得して結婚式や接待で失敗しないように注意する


結婚式の披露宴や、洋食フルコースの食事会。
日本食にもマナーが多くありますが、洋食フルコースは日本人にあまり馴染みがないので、
苦手という方も多いかと思います、
結婚式や接待の時に困らないように覚えておいて損はありません。
洋食料理を食べる時のマナーを分かりやすく解説します。

料理が始まるまでのマナー


「椅子に座る」

結婚式や洋食のフルコースでは椅子に座るだけでもマナーがあります。
椅子をひいてもらったら基本的には左側からテーブルと椅子の間に入ります。
席を立つ時も同様に左側から出るようにします。
洋室では右側が上位となるので、右を避けるためです。
日本語で言う上座と同じ感じです。

「ナプキンの使い方」

結婚式に出席された事がある方はご存知かと思いますが、
結婚式の場合はナプキンが様々な形に折られてお皿の上に乗っている事が多いです。
このナプキンをどのタイミングで使用するのか?
主賓の方がナプキンを広げてからというのが基本です。
タイミングを計るのが難しい場合は「オードブルが運ばれてくる直前」
と覚えておくようにして下さい。
主賓よりも早くナプキンを広げてしまうと、
「私には時間がないので料理を早く出してください」
と思われてしまうので注意するようにして下さい。

結婚披露宴の場合は乾杯が終わり、
同じテーブルの上座の方がナプキンを広げたら自分も広げるようにします。
ナプキンは長方形になるように半分に折り、折り目がお腹側に来るようにし、
膝の上に乗せます。

お子さんの「よだれかけ」のように使用するのはNGです。

フルコース料理とカトラリー


基本的にフルコース料理は以下のような順番となります。

  1. 前菜(オードブル)
  2. スープ
  3. 魚料理
  4. グラニテ(口直しのシャーベット)
  5. 肉料理
  6. サラダ
  7. チーズ
  8. デザート
  9. コーヒー・紅茶
肉料理か魚料理のどりらかの場合だったり、
グラニテ・チーズを省いたコースの場合もあります。

「ナイフやフォーク・スプーンの使い方」

洋食のフルコースのマナーで真っ先に思いつくのが、
ナイフやフォークの使い方かと思いますが、
総称して「カトラリー」と言います。

使い方はいたって簡単で、ズラッと並んだフォークやナイフを
外側から順番に使っていけばいいだけです。
1つの料理を食べ終わる事に数が減っていきます。

フォークやナイフを落としてしまった場合は、
自分で拾いたくなってしまいますが、グッとこらえて片手を上げ、
ウェイターを呼んで新しいものと交換して下さい。
自分で拾うのはマナー違反となります。

食事中に席を立つ時はナイフとフォークを「ハ」の字にして置きます。
まだ食事中ですという意味を表します。
「ハ」の字にしておかないと料理が片付けられてしまう場合があります。
料理を食べ終わったらナイフとフォークの柄を手前にし、
時計の四時ぐらいの位置に揃えておきます。


上の画像のような感じですね。
このようにナイフとフォークを並べて置けば、
食材がお皿に残っていても料理を下げてくれます。
ただし、位置や角度は国によっても違うようですので、
周りの方を伺いながら置くようにして下さい。

フルコース料理の食べ方



「スープの飲み方」

スープを飲むときは左手をスープ皿の縁に添え、
手前から向こう側にすくう。
残りが少なくなってきたら、スープ皿の手前を持ち上げてすくう。
スープの残りをパンに付けて食べる人がいますがマナー違反です。
料理のソースをパンに付けて食べるのはOKです。

取ってが付いたカップで出された場合は、
残りが少なくなってきたら口を付けて飲んでもOKです。

「パンの食べ方」

結婚披露宴やフルコース料理の場合は、
基本的にパンはおかわり自由です。
パンを最初から一気に食べるのはNGです。
あくまでも主役は料理です。

パンを食べる時は、パン皿の上で1口大に手でちぎって食べます。
バターなどを付ける場合は、バタークーラーから必要な分だけを自分のパン皿に取り、
バターナイフでパンに付けて食べるようにします。

パンはスープに付けて食べるのはNGですが、
料理のソースを付けて食べるのはOKとされています。
その他にはお皿から落ちやすい豆類や、野菜などをパンで押さえるようにし、
フォークのサポートとして使う事も出来るので覚えておくと便利です。

「魚料理の食べ方」

魚料理の多くは骨が予め取り除かれている事が多いのですが、
本格的なフルコースの場合は骨付きの場合があります。
骨付きの場合は以下の手順で食べます。

  1. フォークで身を押さえ、背骨にそってナイフを入れていく
  2. 中骨と上身の間にナイフを入れ、上身の上半分を骨から剥がす
  3. 身を皿の手前に置き、左側から切り分けて食べる
  4. 上身の下半分も同じようにして食べる
  5. 背骨と下身の間にナイフを入れ、頭から尾の方へナイフをずらして骨を持ち上げる
  6. 骨を外したら皿の奥へ置き、下身を左側から切り分けて食べる
骨を取らずに魚をひっくり返して食べてしまいがちですが、
これはマナー違反です。ソースが飛び散って汚くなるからです。

「肉料理の食べ方」

肉料理の食べ方は特に難しくありません。
左端から1口ずつ切り、食べていきます。
1度に全て切ってしまう人もいますが、NGです。
全てを最初に切ってしまうと、料理が冷めてしまいますし、
肉汁が出て味が落ちてしまうからです。

左側から1口ずつと覚えておきましょう。

骨付きのままだされた肉料理の場合は、
フォークでしっかりと肉を押さえ、骨に沿ってナイフを入れていき、
骨を切り離してから1口大に切って食べます。
肉の位置や向きを変えてもマナー違反ではないので、
上手に肉を移動させると綺麗に食べることが出来ます。

「サラダの食べ方」

大きな葉の場合はナイフとフォークで小さく折りたたみ、
フォークに刺して食べるようにします。

「ワインの飲み方」

ワイングラスは自分の右手側が定位置となります。
ワインを注いでもらう時はグラスは置いたままです。
手を添えたりする必要もないのでお店の人に任せて下さい。
グラスを持つ時は脚(ステム)の部分を持ちます。
カップの部分を持たない理由としては、
適温に保たれているワインを温めないためです。

フォーマルな場所での乾杯はグラスは合わせずに、
グラスを目の高さに合わせて周りの人に会釈をします。

「デザートの食べ方」

デザートはケーキが出る場合が多いのですが、
生地が硬いものはナイフで、柔らかいものはスプーンで切ります。
四角形の場合は左側から、三角形の場合は、頂点の方から1口ずつ食べます。

フルーツの種を出す場合は、
こぶしを口に近づけ、目立たないようにその中に出します。
お皿の橋にまとめて置くようにして下さい。
口の中から直接お皿にはき出さないように注意して下さい。

アイスクリームにウエハースが付いている場合がありますが、
ウエハースは口の中が冷たくなりすぎるのを防ぐための物です。
アイスクリームを付けて食べるのはNGですので、
ウエハースと交互に食べるようにして下さい。

料理を食べ終わったら


「ナプキンで食事終了のサイン」

コーヒーか紅茶が運ばれてくるタイミングを目安とし、
主賓の方がナプキンを外したら自分も外します。
汚れを内側にして軽くたたみ、テーブルの左側に置きます。
急用などで退席する場合も同じようにすれば「食事終了」のサインとなります。

日本人であれば、使い終わったナプキンを綺麗に丁寧にたたんでテーブルに置きたくなりますが、これはマナー的にはNGです。
「料理やサービスが気に入らなかった」というサインになってしまいます。
汚れが付いている方を内側にし、軽くたたんで左側に置くようにします。
結婚式での披露宴の場合はここまでマナーに注意する必要はないですが、
会社での食事会や接待、更には会社の代表として行く結婚披露宴では多くの方に見られている場合が多くあるので、しっかりとマナーを習得してから出席する事をお勧めします。

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