ネットゲーム依存症になった体験談とゲームで人生を失敗しない方法


スマホのゲームに熱中しすぎ、学校を中退する学生が増えているというニュースを見ました。私も半年ほどネットゲームに依存した時期があったので気持ちが分らなくもないのですが、確実に後悔する時がやってきます。今回は私がネットゲームに依存した体験談と、ゲームで人生を失敗しないための方法をご紹介します。子供がゲーム依存かもしれない。自分が依存しているかもしれない。と思っている方の参考になれば幸いです。

ネットゲームに依存してしまう理由1つ目


普通の家庭用ゲーム機とネットゲームの大きな違いが分るでしょうか?そしてこの違いがネットゲーム依存になる人を生み出す理由となっています。普通の家庭用ゲーム機はクリアがあるが、ネットゲームにクリアはない。私はそこまでゲームをする人間ではなかったのですが、学生時代に爆発的ヒットとなっていたFFⅩは寝る時間も惜しんでひたすらゲームをしていました。しかし家庭用ゲームの場合は終わりがあるので、最後のボスを倒してクリアしてしまえば熱も冷めます。ゲームに熱中する時間がどんなに長くても時間にして40時間ぐらい。家庭用のゲームは大抵これぐらいの時間で全てクリアして飽きます。しかしオンラインゲームは違う。

どんなにレベルを上げても、どんなに強くなっても終わりがない。

オンラインゲームの場合はストーリーがひと段落してもゲームが終わるという事はありません。常に何らかの機能が追加され、常にゲーム内の世界が動いています。今や大人気のパズドラも次に爆発的ヒットとなるゲームが誕生し、多くの人がそっちに移らない限り終わりはない。運営側の開発コストが下がらない限り続きます。

ネットゲームに依存してしまう理由2つ目


もう1つネットゲームに依存してしまう理由があります。それはゲーム内で出来る友達とのやり取り。オンラインゲーム内では自分の分身となるアバターを作成する事が多く、服を交換するには課金が必要だったり、ゲーム内のイベントに参加する必要があったり。自分の分身なので出来るだけカッコよく、可愛くしたいと思うのが人間。そして服を交換すればゲーム内の友達に褒められ、自慢できる。リアル世界とは違う自分になれるのです。

ネットゲーム内の友達関係と常に動くゲームの世界から抜け出せない。

現実世界では常に時間は動き、朝が来て夜がくる。それと同じようにネットゲームの世界にも時間軸が存在し、常に動いているのでその世界に飲み込まれてしまう。現実世界であれば同じ生活サイクルの人達と一緒に時間を共有する事が多い。学校であれば学生と、社会人であれば同じ会社の人と。しかしゲーム内の世界では夜勤をしている人、夜間学校に行っている人。夏休み中の人。など様々な生活サイクルの人たちが同じ世界を共有する。ゲームに時間を多く使える人と、使えない人がごちゃごちゃに入り混じっているのです。本当は寝ないといけない時間なのに、寝てしまうとレベルアップが出来ず、ゲーム内の自分が弱くなってしまう。こんな思いに徐々になっていきます。夜勤仕事の人は昼間にゲームをするし、夏休み中の人もゲームできる。普通に学校に行っている人は当然ゲームが出来ないけれど、頭の中はオンラインゲームのことで頭がいっぱい。この状態になってくるとゲーム依存です。ゲームの中の世界の方が現実世界よりも大切に思えてしまう。

オンラインゲームに依存してしまった半年


私の場合は半年間という比較的短い期間で抜け出す事が出来ました。しかしこの半年間は思い出すのが嫌なぐらいに悲惨で、全く何もなかった時間です。20代前半に、恥ずかしながら1年間無職の時期がありました。持て余す時間の中で出会ったのがオンラインゲームです。最初は疲れたら止める程度だったのですが、先ほど書いたようにオンラインの人間関係、レベルアップに飲み込まれてしまい、昼夜逆転は当たり前で睡眠時間も削って没頭。ゲームを楽しむというよりも仕事と変わらないぐらいに疲れるし、時間に追われている自分。もう完全にゲーム依存症です。現実世界ではスウェットを着ているのにゲームの中の世界では綺麗な服を着ている。現実世界の自分がどうでも良くなっていきました。課金という制度がまだそこまで普及していなかったので金銭的な被害はありませんでしたが、もし今のオンラインゲームにハマってしまったら金銭的な被害も相当大きかったように思います。クレジットカードを作ってゲーム内の装備を充実させるために借金をし、生活費までもゲームに使っていたと安易に予想できます。それほどオンラインゲームの世界はリアルだし、人間関係もシビアです。

オンラインゲーム依存を抜け出す唯一の方法


もう既に依存してしまっている人もいるでしょうし、依存に気付いているのに抜け出せない人もいるでしょう。更にお子さんが学校に行かず、部屋にこもっているご家庭もあると思います。オンラインゲーム依存を抜け出す唯一の方法は、オンラインゲーム内の自分を消去することです。すなわちゲームをアンインストールし、二度とアクセス出来ないようにします。徐々に遊ぶ時間を減らしてなんて甘い考えは通用しません。依存する前であれば徐々に減らしていくという事が出来ますが、依存してしまっているのであれば不可能と考えて下さい。今まで積み上げてきた時間や装備やお金を全て放棄するなんて考えられない。って思うでしょうが、放棄しない限りはゲームから抜け出せないのです。そして実際に放棄できた人なら気付くかと思いますが、ゲームの世界に戻りたいと思うのは3日間程度です。ゲームを放棄した次の日は全てを失ったように感じますが、徐々に本当の自分の姿、立場、費やしてきた時間。とリアルに向き合う事になります。思考が正常な状態に戻っていきます。コーヒーを辞めるよりもずっと簡単です。

私は半年という時間で抜け出す事ができましたが、今考えてもあの半年間は無駄でしかありません。ゲームの世界ではお金が増えているけど、現実世界では全くお金も増えず、何も変化していない。これからPS4が発売されてゲーム依存になってしまう人が増えるのは安易に想像できます。今までの家庭用ゲーム機とは違い、オンライン接続が当たり前となり、今までのオンラインゲームと同じようにゲームが終わらない。更にSNSなどでシェアするという機能まで盛り込まれ、オンラインゲームの自分と現実世界の自分が混同し、パラレルワールドに近い状態。ゲームは確かにストレス解消にもなるし、リラックスも出来る。ネットと同じで使い方を間違わなければ素晴らしいアイテムとなるのだが、自分をコントロールするのが凄く難しい。PS4の購入を密かに私も考えているが、またゲーム依存になってしまわないか心配ではある。このまま技術が進んでいけばゲームの世界と現実世界が繋がりをもち、サマーウォーズに近い状態となれば、ゲームの中での活躍が現実世界にも反映されるようになる可能性はある。しかしあと30年は必要だ。

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