一本松を保護する時に切り落とした枝で万年筆を作る理由が全然分からない


民間と国はズレているとは思うが、頑張っている人もいるし、そこまで言わなくても。って思っていましたが、今日読んでいたニュースでやっぱり本当にズレていると感じてしまいました。東北での震災はまだ完全に復興もしてなく、問題も山積み。そんな中、陸前高田市の「奇跡の一本松」の枝を一部に使った万年筆が発売される。

しかもその値段が48万1000円だと言うのだ。
詳しくは読売オンラインに記載されていますが、何度読んでも分からない。

震災の日にちなんで113本作って販売し、20%は市や市内のNPO法人に寄付される。市長の直筆サインが証明証に付くらしいが、いや、何ていうか、え?

奇跡の一本松という名前自体が個人的にはあまり好きではない。中継や実際に目の前で見た方も多いだろうが、確かに一本だけが残った。だけど他の多くの松は倒れてしまったのだ。奇跡ってそういう事だろうか?

私は阪神淡路大震災を経験しているが、神戸にも震災を忘れないための物は沢山ある。高速道路が倒壊したのは皆さんも御存知かと思いますが、現在は高速道路の場所が移動しています。しかし倒壊した橋脚部分の土台は現在も残されています。ちょうど折れた場所ですね。橋脚の低い部分から折れて高速道路が倒れたのだと分かります。

神戸の岸壁が倒壊した部分も一部が震災のモニュメントして残されています。コンクリートが崩れ、平面な部分はなくなり、どれだけ揺れが大きかったのか直ぐに分かります。しかし震災で傷ついた物を見るだけで当時の記憶が蘇る。当然反対意見も多くありました。

今でも私の中では答えが出ていません。

しかし奇跡の一本松を保護する時に切った枝部分を使って万年筆を作るっていうのは違うと感じます。作るだけならまだしも売る。しかも48万円以上もする。ご存知のように奇跡の一本松は保護すると決めた時には根が腐っていた。一度別の場所に移し、防腐処理をして心棒を入れて、枝葉を付け替えて元の場所に戻された。既に別物な気がするのですが。そして保護にかかった高額な費用。

なぜこんな事になったのか分からないが、奇跡の一本松の持ち主が日本ユースホテルだそうだ。何ていうか、世の中って難しいなって思いますよね。詳しくはウィキペディアの奇跡の一本松に記載されています。どうやら他にも残った松はあったみたいですが、莫大な費用をかけて保護したのはユースホテルの持ち物って・・・

保護するために切った枝が勿体無いから何か作って売るか。万年筆ならどう?震災にちなんで113本で、48万ぐらいの高額にして幾らかは募金っていう形にして。どう?みたいな流れで話が進んでいったのかもしれない。世の中って本当に難しいです。

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