夜の巷を徘徊するマツコ・デラックスの番組は今の世の中にピッタリはまって面白い


最近テレビ番組を見ない人が多いが、私もその一人です。単純に面白くないというのもあるが、家族で一緒にテレビを見るという習慣がない。ご飯を食べる時は何となくつけているので見るが、やはり全く面白くなく、時間の無駄だとすら思ってしまう。なので自然とスマホに手が伸びてニュースを一気に読んで今日1日の動きを何となく頭に入れておく。

テレビが面白くないという根本的な原因はあるが、ネットの普及とスマホの登場で気軽にパッと情報が手に入るようになり、テレビのように長い時間を使って少ない情報を知るという事が無題に感じてしまうという人が大半だと思うのです。

そんな時代の流れを上手く汲み取ったマツコ・デラックスさんの「夜の巷を徘徊する」という深夜番組がめちゃくちゃおもしろい。

一人で見るからこそ面白い番組っていうスタンス


テレビを一緒に見る習慣が無くなった現代なのに、ひな壇で芸人が盛り上がる番組を続けるテレビ。家族全員でそこそこの面白い笑いを見れば声が出るほどに笑えるかもしれない。

しかし今やテレビは一人で見る、もしくは何かをしながらBGMとしてつける。
それが良いとか悪いとかではなく、そういう時代になったんだから仕方ない。
一人暮らしの人も多いだろうし、食事が終わって自分の部屋でテレビを見る人も多い。たった一人しかいない空間の中でテレビから笑い声が聞こえたり、画面の中で盛り上がっていると冷める。

冷静な相手を笑わそうと思うとそりゃ大変です。

夜の巷を徘徊するという番組はタイトルもインパクトがあるが、画面にも凄くインパクトがある。マツコ・デラックスさんがただ夜の街をぶらぶら歩き、偶然出会う人達と正面から向き合う。現在放送されている場所は基本的に東京都内と千葉が中心。

本当に淡々と街をふらふら歩くだけなのだが、一人で見る番組という事を想定して作られている事がよく伝わってくるのです。

ヤラセ感が全くないからこそ面白い


最近では多くの番組でやらせが発覚して問題となっていますが、夜の巷を徘徊するでは全くそんな雰囲気がない。だから偶然面白い人と出会う回もあれば、全く出会わず不発な感じで番組が終了する時もある。だけど見ている側としては真実味があり、夜の街ってこんな雰囲気で、面白い人って結構いるんだなって思える。

そして何と言ってもこの番組の面白さは、現代の中にある人情に凄く心が温まること。東京は寂しい街だと言われるけど、本当はそんな事なくてただ気付き難い状態になっているだけ。
日々の生活の中でちゃんと今でも人情は生き続けているし、日本人の優しさも昔と変わらない。そんな事を考えてしまう番組になっている。決して大声で笑えるっていう番組ではないが、冷静に一人で見ているからこそ日本ってやっぱり良いな、人って良いなって思える番組。

もう一つ大きな肝となっているのが、マツコ・デラックスさんの人柄だからこそ成立しているということ。誰もが言いたい事を代弁してくれ、社会のここがおかしくない?このニュースって本当はこうだよね?っていう事をどんどん言ってくれる。

だけど本当にズバズバ言うだけなら絶対に日本では受け入れられない。謙虚さと優しさがないと日本人の多くの人に支持されるのは難しい。苦労も当然されているだろうし、本当に会話の切り返しが上手く、真面目な人なんだなっていうのがにじみ出ている。夜の巷を徘徊するを見ていると気づくと思いますが、「ありがとう」という言葉がマツコさんは凄く多い。偶然出会った人やお店を出る時にありがとうねっていう言葉が必ず出てくる。

学生さんが見て面白いのか?って言われるとちょっと自信がないですが、社会人になって世の中って実は結構生きるの大変だな。ってちょっとだけ落ち込んでしまう私と同じ30代ならドンピシャで絶対に面白いと思います。人間って本当に複雑に出来ている。

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