投資に関心があるけれど、どうすれば良いのか分らない。
NISA(ニーサ)っていう言葉をよく聞くようになったけれど、正直何のことだかサッパリ分らない。という人は多いのではないでしょうか?どうして最近になって投資が注目され、多くの人が投資へとお金を使うようになったのか、将来はどうなるのか?などNISA(ニーサ)と投資について徹底解説します。
この記事を読めば投資やニーサについて理解出来る構成になっています。
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最近はテレビでも投資の話題が取り上げられたり、インターネットでも投資の話題が多い。
この傾向に日本向かっているのには理由があります。
それは民主党から自民党へと政権が移り、安部さんが首相になってから打ち出したアベノミクスが大きく関係しています。
なぜ今投資がアツイのか?
結論から言うとアベノミクスによって貯金しているお金の価値が下がるからです。
アベノミクスが本当に順調に行けば物価上昇率が2%上がります。
現段階ではまだ二%には達していませんが、達成すると銀行に預けているお金の価値が二%減るという事です。1年間の食費が100万円だとします。物の価値が2%上がっているので、一年間に必要となる食費は102万円になります。1年間だと二万円ですが、これが続くと?凄い金額ですよね。つまり銀行に預けているお金の価値がどんどん小さくなるのです。
このお金の価値が下がり、物の値段が上がる事をインフレと言います。
今までのデフレ時代にはキャッシュズキングという言葉がありました。お金が大様という事ですね。現金を持っていれば困る事はない。だから銀行にお金を預ける。
これが常識だったのですが、上で説明したようにアベノミクスによってお金の価値が下がる可能性が出てきたのです。ただしアベノミクスの成功に大きく関わってくるのが、
給料の上昇です。アベノミクスの狙いとして一般の人が貯金しているお金を市場に流してもらう。という事があります。つまり投資にまわしたり、土地や証券を購入したり。とにかくお金を動かしてもらう必要があるのです。そのためには給料の上昇がどうしても必要になります。
ボーナスが少し増えても財布の紐はゆるみませんが、毎月の固定給が増えると少し財布の紐がゆるみますよね。これが必要不可欠。
給料が上がってないのに勝手にインフレになっても自分は関係ないよ。
と思っていると痛い目に合います。社会の流れ、経済を自分で勉強する必要がある時代になりました。自分の身は自分で守る。正にアメリカ的ですが、確実になります。
日本とアメリカのお金の使い方の違い
ここで日本とアメリカのお金の使い方の違いをご紹介します。特にアメリカが象徴というわけではないですが、日本がいかに保守的であるか。ひと目で分るかと思います。
- (日本) 現金・貯金 54% (アメリカ) 現金・貯金 13%
- (日本) 投資 14% (アメリカ) 投資 51%
- (日本) 保険・年金 27% (アメリカ) 保険・年金32%
如何でしょうか?日本人が貯金するお金をアメリカ人は投資しているとひと目みて分ります。
これは特にアメリカだけではなく、世界的に見ても日本人が投資へまわすお金は極端にすくないのです。これは日本の教員にも大きく関係していますが、私たち日本人は「お金を楽して稼ぐのは良くないこと。お金は一生懸命汗水流して稼ぐもの」と教えられてきました。
正に映画「ALWAYS三丁目の夕日」の世界です。お父さんは一生懸命仕事をして、疲れて家に帰ってきたらビールを1本飲んで寝る。これが当たり前。でもこの考えでは通用しなくなってきた時代に突入したと思って下さい。
三十年後を考えた場合、インフレ・消費税率アップ。消費税は15%前後になっていると思います。つまり自分の身は自分で守る。お金は貯金をするのではなく、運用するというのが当たり前になっています。そうしないと生活費がまかなえないから。
NISA(ニーサ)を徹底解説して分ること
さてここからがやっと本題のNISAです。NISA(ニーサ)とは愛称で、正式名称は小額投資非課税制度と言います。では具体的に見ていきましょう。
ニーサの特徴として以下の三つがあります。
- 年間100万円までの投資に対する利益に税金がかからなくなる
- 非課税期間は5年間
- 来年の2014年1月から開始
どうやって投資を始めるの?
銀行や証券会社で専用口座を開設する
ニーサ(非課税)で対象となるのは、株式と投資信託です。国債・社債・FXなどは非課税の対象にならないので注意して下さい。
NISAの非課税制度は簡単に言うと、どんなに利益が出ても税金は取りませんという事です。一般的な投資の場合は現在10%の課税、来年から20%の課税です。
10%も上がったの?と思うかもしれませんが、この10%というのは特別措置として4年前に実施されました。それが元の20%に戻るだけです。これが一般的な投資。
税金は配当金や売買益などで出た利益に対して課税されます。
これがNISA(ニーサだと非課税になり、利益を全て手にする事が出来ます。
資産をNISAで増やす事が出来るのか?
3人家族がそれぞれNISAで上限の100万円投資した場合。
- 父 A社の株を100万円購入
- 母 B社の投資信託を100万円購入
- 娘(成人)A社の株50万円 B社の投資信託50万円購入
5年後の未来
- A社の株が10%アップ
- B社の投資信託が3%アップ
父 110万円 母 103万円 娘 106万5,000円 となります。
家族3人で300万円を投資して5年後には319万5千円で利益が19万5千円となりました。これがNISAだと利益を全て手にする事が出来ます。
しかし一般口座の場合だと3万9千円の税金を支払うので、利益は15万6千円となります。
そんなに大きな差じゃない。と思われた方も多いかと思います。
では夢のある話としてガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の株でご説明します。夢の話と書きましたが、実際に起こった株の値動きです。
去年の株価(8月6日)2000円
今年の株価(5月14日)16万3000円
実に81.65倍です。スマホの普及で爆発的にヒットした「パズドラ」で大きく飛躍。
この株をNISAで購入出来る上限額の100万円(500株)購入していれば、資産は8165万円となります。100万円が1年間で8165万円です。しかもNISAだと非課税なので全て利益。一般口座だと税金として1613万円支払う必要があるので、6552万円の利益となります。これは今までにも例を見ないほどの株価上昇率ですが、株の世界ではこういう事が起こります。
知らないとキケンNISAの落とし穴
NISAの非課税対象は5年間です。ですので口座開設をして5年が経過すると以下の2つのどちらかの対処を行なう必要があることを忘れないで下さい。
- 株や投資信託を売却し、新たなNISA口座を新設
- NISA口座を一般口座に移行する
ただしここで注意すべき点があります。一般口座に移行した場合、
口座を移した時点から全て課税対象になるということです。
Aさん 100万円をNISAで投資して120万円になりました。しかしもう少し株が上がりそうなので、一般口座に移行して株を保有し、150万円になりました。すると一般口座に移行した120万円の時点からの課税となります。
Bさん 100万円をNISAで投資したけど80万円まで株が下がった。だけど取りもどしたいから一般口座へ移行して90万円まで何とか回復した。実際に利益は出ていないのですが、一般口座に移行した80万円から90万円と10万円の利益が出てるよね?という事で課税対象になります。
つまり資本が元本より減った場合NISAは要注意なのです。
しかしロールオーバーという言葉を覚えておけば安心。
ロールオーバーとは紙1枚の簡単な手続きで次へ移行できるという意味です。
NISAはロールオーバーで同一の口座へ移す事が出来ます。
もうひとつの注意点としてNISAは再利用と繰り越しが出来ません。
つまりデイトレーダーのように日々、株を売買して利益を出すという事は無理です。
1つの株を長期保有し、利益を出すということしか出来ないので注意して下さい。
金融機関によって投資商品が違うことを知る
株も投資信託もFXも銀行で口座開設して取引できると思っている方も多いかと思いますが、出来ないので注意して下さい。銀行で株式の商品を購入する事は出来ません。
証券会社ではどちらの商品も購入する事が出来ます。
ただしNISAの口座を開設する上で最も注意すべき点があります。
それは四年間は口座の変更が出来ないという事です。
株の値動きや投資信託の値動きを見ている方なら分るかと思いますが、株や投資信託は毎日値段が変動します。ガンホー・オンライン・エンターテイメントのように急激に延びる株もあります。この株に変更したい。投資信託に変更したい。と思っても、4年間は口座が変更出来ません。
どういう事かというと、銀行や証券会社では取り扱っている商品がそれぞれ違います。
あるお店では野菜が売っているけど、あるお店では魚を売っている。
ぐらいに銀行・証券会社によって商品が違ってきます。特に投資信託は扱っている商品が銀行によって全く違ってきます。どんなに他の銀行の商品が良いと思っても、4年間は口座を変更する事が出来ないので、商品を変更するという事も出来ません。
つまりNISAで口座を開設する時や、投資信託する商品を選ぶ時には、
結婚相手を探すときぐらいに慎重になる必要があるのです。
NISAは再利用と繰り越しが出来ないので、株や投資信託を次々に売買出来ない。4年間口座を変更する事が出来ないからです。
1つの商品を買ったらずっと持ち続ける覚悟が必要。
1つの商品を買ったらずっと持ち続ける覚悟が必要。
NISAの特徴まとめ
- 日本に住む二十歳以上が対象
- 年間100万円ずつ投資可能
- 口座数は1人1口座
- 2023年までの時限措置
NISAはイギリスのISAの個人貯蓄口座を参考にして作られました。
イギリスで1999年にスタートし、国民の四割が現在では使用しています。イギリスも最初は時限措置でしたが、現在では期限は無期限となり、様々な法改正が行なわれています。
日本のNISAも利用者が増えるように開始後も様々な法改正やサービスが提供されていくと思います。自分の資産をどのように運用するのか明確な答えをだし、利用するかしないか決断して下さい。
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