ハイレゾ音源とCD音質の何が違うのか無料視聴で音質を確認してから機器を揃える


最近耳にする事が多くなったハイレゾ音源ですが、
皆さんは視聴した事があるでしょうか?
実際にまだ耳にした事がない人向けに無料で聞ける音源の紹介と、
CD音質とハイレゾでは何が違うのかご紹介します。

アナログレコードが最も音は良い


皆さんはレコードの音が良いというのはご存知ですか?
レコードの溝には音の波が記録されています。


紙コップの先に針をつけ、紙コップに向かって「あー」って大きな声を出しながら、
先端の針で紙やプラスティックの板の上をスライドさせる。(録音と同じ)

今度は先端の針を先ほど傷つけた線の上でスライドさせる。
すると「あー」っていう自分の声が紙コップから聞こえる。(再生と同じ)
小学校の実験などで試したことがないですか?

これが音を記録するという事です。

レコードはこの記録された音の波形を針で広い、
電気信号によって音を大きくしてスピーカーから出すという仕組みです。

ですのでスピーカーを使わなくても、簡易的な方法でレコードの音は聞くことが出来ます。
以下の動画が凄く解りやすい。


これが音を記録し、音を聞くという本来のあり方です。
しかし私達が普段聞いているCDやWAVファイルは全くレコードとは異なります。

44.1khz16bitを超えて収録されるのがハイレゾ音源と言われるもの


CDは44.1khz16bitという規格で収録されています。
先ほどの音は波形であり、
波形の上を針でなぞると音が聞こえるというのは理解出来たかと思います。

しかしCDの円盤を見てもどこにも波形の溝などは見えないですよね。
CDは1秒間に44100回という早さで音をサンプリング(集取)し、
16bitで音を採取する。ちょと難しいですが、もっと深く知りたい人はオーディオ講座を参考に。

感覚的にはYouTubeのノーマル画質、HD画質、4k画質という画質の違いと同じです。
絶対にHD画質じゃないと動画は見たくない!っていう人は少ないのではないでしょうか?
確かに360pと720pのHD画質を比べると少しは違うけど、
パット見た感じだと分からない。ほぼ一緒という方が多いかと思います。
それは恐らくですが、制作されている段階で画質が良いからです。

昔は制作段階で360pという画質の荒さだったので、いくら加工しようが360p以上にはならない。
しかし制作段階はHD画質で録画し、アップロードする時に360pへ圧縮する。
後者の場合はデジタルをデジタルで圧縮するので大きな違いが出てこないのです。

音楽も同じで、パソコンを使って音楽を制作するDTMをされた事がある方は分かるかと思いますが、
製作段階は48khz24bitで制作し、それをCD音質の44.1khz16bitで書きだす。
本物のストリングスを収録すると違いは分かるかもしれませんが、
最近の打ち込み系であれば違いはほぼ分からない。
ハイレゾ音源と言われる物は、
現段階ではCD音質の44.1khz16bitを超える音質であれば
全てハイレゾと呼ばれる状態になっています。つまりまだ定義が確立していません。

48khz24bit 96khz24bit 192khz24bit

数字で並べると何だか分からないですが、差で言えば6倍以上の音質違いとなります。
違いを図で説明すると以下のような感じに。


赤い点が音を拾うポイントとなります。「ここに音があるよ!」
って再生機器などに教える感じですね。
画像を見て直ぐに分かると思いますが、右側の方が音が良く聞こえます。
沢山の点で音を拾っているので、情報量は多くなり、元の音と近い状態になります。

再生機器がないとハイレゾを聞くことは出来ない?


CDのような円盤でハイレゾを聞く事は出来ません。
現在販売されているハイレゾ音源は全てダウンロードになります。
容量が凄く大きいのでダウンロードに時間が必要というのも現状ネックになっています。
ダウンロードし、パソコンで再生をしたとしても
PCが48khz24bitなどの高音質を出力出来る仕様になっていないと
結局今までと同じCD音質となります。出力デバイスをチェック。

低価格でハイレゾを再生出来るという事で人気となっているSteinbergなどの
オーディオインターフェイスをUSBで接続し、更にある程度いいスピーカーを接続すると
ハイレゾ音源が家庭でも気軽に楽しめるようになります。

つまり現段階ではCDやmp3のように気軽には楽しめない。
では何故ハイレゾが盛り上がってきているのか?  趣味の領域だからです。 
昔からオーディオは青天井と言われ、 レコード時代もCD時代も、
アンプ、スピーカー、再生機器を変更すれば劇的に音は変化する趣味の領域でした。 
値段も上を見れば何百万、何千万という価格もザラ。

限界がないからこそ面白く、一生をかけてレベルアップする事が出来る趣味です。
しかし実はハイレゾが大きく注目されだしたのは、ソニーにあります。
みなさんもご存知かと思いますが、
ソニーはiTunesミュージックストア への参入を凄く拒んでいました。
真意は分かりませんが、音が悪くなるから?権利関係? 様々な事情はあるかと思いますが、
2012年にやっと主要アーティストの購入が可能となったのです。
1番大きな原因はウォークマンにあると思います。 
カセットテープ時代のウォークマンは世界を一変させるほどに衝撃的であり、
音楽が持ち運べるようになる革新的技術として世界中へ広がりました。

 一発逆転なるか!?ハイレゾ対応ウォークマン 


世界的に見ればまだまだiPod touchが強いのですが、 
日本でのハイレゾが徐々に盛り上がり、いや計画的に盛り上げたので、
2015/01/23にアマゾンでハイレゾポータブル機器の1位にウォークマンが。
ポータブルなので先ほど紹介した大掛かりな機器も必要なく、
これ一台で高音質を楽しむ事が可能。しかもハイレゾを大々的に宣伝するソニーと言えば、
ダウンロード販売のmoraがありますよね。
ソニー系の音楽出版の楽曲を多く持ち、 ウォークマンとの連携も完璧。
AppleのiTunesミュージックストアと同じ感じですよね。



これから先、どれぐらいハイレゾの人気が高まり、世界に広がるか分からないですが、
CDからの脱却という動きは視聴者、製作者にも高まっているように思います。

無料でハイレゾ音源を視聴して自分の耳で確かめる


最後に無料で聞く事ができ、ハイレゾとCDの違いを詳しく紹介しているサイトをご紹介します。
ここまで記事を読んだ方なら何となく分かりますよね?

そうです。ソニーのハイレゾ視聴サイトです。

楽曲は二曲用意され、30秒と短いですが、試聴用に恐らく制作された楽曲で、
ダイナミクスレンジが広めの曲になっているので違いが分かるかと思います。

CD音質とハイレゾ音質の二種類が用意され、聴き比べが出来るのはもちろんですが、
サイトには楽曲の細かな解説と共にハイレゾ音源の聞き所も解説してくれています。
個人的にはハイレゾは必要ではないが、
クラシックや生楽器などの楽曲を聞くと確かに良いと思う。
日本の人気楽曲に生演奏の音楽がハイレゾ音源の登場によって溢れると嬉しい。

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