台風が出来る仕組みとヘクトパスカルによる勢力の違い、スーパー台風が誕生する仕組みについてご紹介します


台風シーズンになると、必ず出てくる言葉ヘクトパスカル。
頭では何となく分かっているけど、
実際にはあまりよく知らない。台風ってどうやって出来るの?
毎年台風の勢力が大きくなってきている気がするけど気のせい?
実は気のせいではなく、実際に勢力が年々大きくなっているそうです。
NHKで先日放送されたスーパー台風の特集が解りやすかったので、
少し簡略的にご紹介します。

台風のヘクトパスカルの数値は低い方が勢力が強い


これ実は知らかった人多いのではないでしょうか?
お恥ずかしながら私は知りませんでした。
ヘクトパスカルの数値が大きい方が台風の勢力が強いと思っていた。

このヘクトパスカルってのは気圧の事で、
気圧が低くなればなるほど台風の勢力は強くなり、
風も雨も強くなります。気圧が低いという事はそれだけそこに空気が流れるという事です。
つまり強烈な上昇気流が発生し、猛烈な風になるのです。

上昇気流が作り出す台風の仕組み


台風は世界中の様々な場所で発生しますが、
一年中気温が高い赤道付近の海で出来ます。
日本の真下の赤道付近。オーストラリアの少し上や、
フィリピンの北東部ぐらいが日本に上陸する台風の誕生場所。

太陽の日差しで海水が温められ、
水分が多く蒸発すると雲になり、上昇気流が発生します。
これはどの海でも起こっていることなのですが、
赤道付近はとんでもなく暑いので、凄い勢いで海水が蒸発し、
強い上昇気流が発生します。

勢力が巨大なスーパー台風というのが存在する


伊勢湾台風の上陸時が929.5hPaだと言われています。
上陸時前では800台と凄く低い気圧だったそうです。
現状日本に上陸している台風は980hPaぐらいです。

そして今年フィリピンに大きな被害を出した台風30号は
895hPaでした。大きな高潮が発生し、何とその高さは9メートル以上。
高潮というより、津波に近い状態です。

凄く気圧が低いまま上陸する台風をスーパー台風と呼ぶそうで、
瞬間最大風速は65mとも言われています。

映像で見た方が解りやすいのですが、
普通の台風とは全く違います。風と雨で視界が真っ白になり、
外を歩くなんて絶対に無理。フィリピンの観測台は風速90m以上でも壊れない設計の、
ドームが設置されていましたが、それが全て風で吹き飛んでしまいました。

風力観測計も壊れてしまい、実際にはどれぐらいの風が吹いていたのかは分かりません。

日本にこのスーパー台風が来た場合は、鉄塔が風で倒れるそうです。
暴風域は九州から愛知がすっぽりと収まるぐらいの大きさ。
被害予想も出ていましたが、ショッキングすぎてお伝えはしません。
都市部などがほぼ壊滅というような感じです。
では何故このスーパー台風が発生するのか?

台風の勢力が強くなっていく仕組みは海水温度が関係


アメリカがかなりの力を入れて研究し、
台風の仕組みが大分分かってきました。

凄く分かりにくい絵ですが、台風の勢力が強くなる仕組みをご紹介します。

まずはこの絵を見て下さい。



台風が発生する場所よりも少し南、日本に近い場所ぐらいの海域だとお考え下さい。
海がとても深いのはご存知かと思います。
表面は太陽の光が届き、海水も温かくなっています。
しかし光が届かない場所は凄く冷たい海水。
温かい水と冷たい水が二層になっているのが海とザックリ想像して下さい。

この海水の上に台風がやってきます。
すると上昇気流によって海面が揺れ、渦が発生します。
この渦が冷たい海水部分まで到達すると、
温かい海水部分に冷たい海水が上がってくるのです。


NHKではPCのファンを台風に見立て、白い煙で空気の流れが見えるように。
そして温かい水と冷たい水はこの絵と同じように、色分けされていました。

パソコンのファンは排気と同じ方向ですね。扇風機を逆に取り付けた感じ。
空気を上に吸い上げるようなイメージです。
実際にこの絵のように本当に冷たい水が温かい海水と混ざり合っていました。

では最近の強い台風の場合やスーパー台風の場合は?


この絵のようになります。全く何も変化しない。
どういう事か分かるでしょうか?

温暖化や様々な理由によって地球の海水表面温度が上がっています。
ですので、温かい海水の部分が深くなり、台風が上を通過したとしても、
渦の力が冷たい海水部分まで到達せず、冷たい海水と、温かい海水が混ざり合わない。

これがスーパー台風になる原因です。

冷たい海水が表面部分に到達しないので、
台風が通過する場所の空気は温かいままで、
どんどん上昇気流は強くなり、どんどん海水は蒸発し、雲が発生し、強くなっていく。
台風の暴走状態になるのです。
スーパー台風の威力は凄まじい。本当に映像で見るとショッキングです。
この強烈な勢力を持ったまま上陸する台風が、
2040年までには実際に来るそうです。
本当に皆で一緒になって地球の事を考える必要がありそうです。

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