小室哲哉の引退によって人生の難しさと音楽の素晴らしさを改めて感じた


人間生きていれば誰にだって自分ではどうしようもない出来事だったり、体調の変化だったり、決断をしなければならない事がある。だけど小室哲哉という人物にはそれが多すぎたのかもしれない。

小室哲哉の音楽が大好きだから

今回の引退騒動は私のような小室世代ど真ん中には相当なショックだったと思う。安室奈美恵の引退に続いての小室哲哉だったので何だかもう本当に青春の1ページが完全に消えてしまうような感覚。

私は現在37歳なので、中学2年生ぐらいが小室哲哉ブームの始まりだった。TMNは私よりもう少し上の世代になる。今の中学生からすると考えられないだろうが、本当に飛ぶようにCDが売れていた。街を歩けば至る場所から音楽が結構な音量で流れてきていたし、CDショップも多く存在していた。

そして音楽を聞く環境も全く違っていて、レンタルショップでCDをレンタルして聞くか、CDを購入して聞く。この二択が支流で、今のようにYouTubeで作業をしながら聞くというのは無かった。その変わりに使っていたのがラジオだろうか。パソコンに大量の音楽を取り込んで好きな曲を連続して聞くなんて事も出来なかったので、アルバムを購入して最初から順番に聞く。しかもガッツリ真剣に聞く。だって娯楽はテレビか音楽だったから。それしか無かったから。

中学生は憧れで誰もが持っていたCDラジカセ、CDコンポ。CDを買ってきてトレーにCDを入れ、再生ボタンを押す時のドキドキは今でも忘れられない。今で言うとiPhoneを開封する時のような感覚だろうか?

今でも覚えているが、trfの「dAnce to positive」というアルバムが出る時は朝からお店に並んで買った。今ではなかなか見なくなったが、平積みといってCDを高く積み上げる手法で売っていた。小さな店舗であっても100枚とか普通に1日で売れていく。異常なのかもしれないけど、それが当たり前だったし、今でも買って後悔したなんて気持ちはない。

始めてライブに行ったのも小室哲哉。
中学3年の夏に行われたTK DANCE CAMP。
小室ファミリーが全員出演する野外フェスだった。それこそ安室奈美恵からダウンタウンの浜ちゃんまで全員。
チケットを取るのもその当時は大変で、電話するかチケット屋に並んで購入するか。友達と徹夜して頑張ってチケットを取ったのを今でも覚えている。楽しかったな。

インターネットによって大きく変わった社会


高度経済成長によって大きく日本が変化した時にテレビ、洗濯機、冷蔵庫が庶民の生活を変化させたとされるが、私達の世代は確実にパソコンだ。パソコンというよりインターネットの普及。そして確実にこの頃からCDの販売枚数も減っていく。決して音楽がつまらない物になったのではなく、単純に娯楽の種類が多様化しただけ。

パソコンの登場によってCDをパソコンにデジタルで取り込めるようになったのもCDが売れなくなった大きな要因ではあると思う。購入せずレンタルで済ませるようになった。

今ではそれら全ての情報、娯楽をスマホが駆逐したと言ってもいいほどスマホが何もかもを変えた。

音楽の力はこの先も変わることはない

大人になり新しい音楽を聞かなくなってしまった人達は今の音楽は何だかよく分からない。昔の方が絶対に良かったと思うだろうが、決してそうではない。それは昔の自分を思い出せば直ぐに分かる事で、小室哲哉の音楽は何が良いのか全く分からないと親世代に言われていたはずだ。更に親世代はビートルズなんて聞いてたら不良になると言われていた。

自分が好きな物を好きなようにチョイスして聞くので大ヒットと言われるヒット曲は登場しにくい状況だが、音楽自体の完成度は昔より遥かに高いし、文化として成長し続けている。それを否定するのは単なる頭でっかちな大人だと感じる。今の若者に人気な米津玄師なんかはニコ動から登場し、今やドラマの主題歌まで担当するようになった。ヒット曲の誕生の仕方も大きく変わってきているのです。

サブスクリプション型の登場によって海外の音楽業界はV字回復しているが、日本も例外ではない。

人生は自分だけじゃなく他人から教わる事も多い


今回の騒動で1番大きく心に感じたのは人生は決して簡単じゃないし、何処で何があるか本当に分からない。中学生の私に小室哲哉は詐欺事件で逮捕され、六十歳を目前に不倫の報道をキッカケとして自ら引退する道を選択する。そう言っても絶対に信じないし想像すら出来ない。

同じ音楽プロデューサーとして大ヒットを連発したつんく ♂ の存在も大きい。紆余曲折はあるだろうが、音楽プロデューサー、歌手としてずっと活躍し続けると思っていた。まさか声を失ってしまうなんて誰が想像しただろうか?

私も今や37歳でそれなりに経験はしたけれどやはりトップで活躍している人達の人生は本当に壮絶で全く予期せぬ事が起こる。私が大好きだったマイケル・ジャクソンも全く予期していなかった。

私は小室哲哉という人間が大活躍した時に多感な時期を過ごしたので今回の引退は思うことが多くあるだけであり、世代が変われば全く思いも変わってくる。今この記事を読んでいるということは皆さん生きているという事ですよね。アリキタリな言葉だけどこの世の中は偶然などなく全てが必然なのかな?ってやっぱり思います。いつか必ず小室哲哉は復帰するという希望を持っていればまた新しい曲が聞けるのかもしれません。

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